2021年11月5日(金)〜6日(土)、生理研研究会「情動の脳科学的理解に基づく人文系学問の再構築」シンポジウムを生理研会場、及びZoomにて開催致しました。
近年では、機能的MRIの発展と統計モデルの高度化により、脳活動から潜在的な情動状態を推定することが可能となりつつあり、このような技術を積極的に活用することにより、人文系・社会系学問が今後どのように発展していくことができるかを、本研究会で幅広く議論しました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。当日の録画を公開致しましたので、ご参加いただけなかった皆様も是非ご覧ください。
日時
- 日時:2021年11月5日(金)13時から11月6日(土)12時まで
- 場所:生理研 1F・大会議室 または Zoom(ハイブリッド開催)
プログラム
2021年11月5日(金)
12:30 受付開始
13:00-13:10 開会の挨拶 近添淳一 (株式会社アラヤ・脳事業研究開発室)
13:10-13:45 「個人の美的嗜好を模倣する機械」 近添淳一(株式会社アラヤ・脳事業研究開発室)
13:45-14:20「脳機能操作による情動処理の理解」 南本敬史(量子科学技術研究開発機構)
14:20-14:55「認知・脳情報処理による人間らしい言語処理モデルの開発」 大関洋平(東京大学)
14:55-15:15 休憩(20 分)
15:15-15:50「深層学習を援用した脳内情報解読への取り組み」 小林一郎(お茶の水女子大学)
15:50-16:25「比喩に関わる認知機構の解明」内海 彰(電気通信大学)
16:25-17:00「確率的潜在意味スケーリング」 持橋大地(統計数理研究所)
17:00-17:10 休憩(10 分)
18:30-19:00「情動の可視化技術が人文系学問をどう変えるのか、 あるいはどのような技術が人文系にブレークスルーをもたらすのか」パネルセッション
司会:持橋大地、近添淳一
2021年11月6日(土)
9:00 受付開始
9:00-9:35「脳機能研究から美学的概念を考える」石津智大(関西大学)
9:35-10:10「脳の統計学習に基づく音楽の芸術的感性と創造性の理解」 大黒達也(東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構)
10:10-10:15 休憩(5 分)
10:15-10:50「未来への期待の効用を反映する脳機構: 神経科学は行動経済学に貢献できるのか?」地村弘二(慶應義塾大学)
10:50-11:25「行動経済学における動学的意思決定の実証」萱場 豊(東京大学)
11:25-12:00「メカニズムが不明ないくつかの経済学実証研究の結果」 渡辺安虎(東京大学)
12:00-12:05 閉会の挨拶 持橋大地(統計数理研究所)